パリの天辺にある白いシルエット、サクレクール寺院がのっかているモンマルトルの丘。
この丘には、パリから遠く離れたような、まるで小さな村のような街があり、ラビリンスのように蜘蛛の巣状の小さな道には、数え切れないほどの小さなお店、パン屋さん、お惣菜屋さん、ワイン屋さん、八百屋さん、雑貨屋さん、そして小さなカフェ、レストランも軒を並べています。
知らず知らず迷路を上ったり下ったりしていると、なんかとってもかわいいアフリカのバック屋さんがあったり。
クスクスじゃない、まだ食べたことのないアフリカ料理のプチ・レストランがあったり。
なぜかこの都会の小さな村には、アフリカちっくな雰囲気が自然と馴染んでいる。
そう言えば、シネマ『アメリ』もこの辺が舞台でしたっけ。
でもそれよりもっと昔、フランソワ・トリュフォー監督の自伝的映画、アントワーヌ・ドワネルを主人公にした『大人はわかってくれない』『アントワーヌとコレット』『二十歳の恋』などの舞台にもなっているのです。
フランス映画のお好きな方は、必見の作品ですよ。
さて、わたしは愛犬たちと一緒にこの辺をぶらつくのが大好きなのですが、ついでにマンウォッチングをしていると、みんな地図と睨めっこしながら、まるで宝探しでもしているみたい。
もちろん、宝のような見どころは沢山ある。
サクレクールでしょ、ピカソ、ブラック、アポリネール、マックス・ジャコブなどのアーティスト、詩人が住んでいたバトー・ラヴォワール、そしてモディリアニやピカソ、アポリネールが通っていたキャバレー、ル・ラパン・アジール… 綺羅星のごとくすごい名前がでてくるけど、ルノワールやセザンヌ、ロートレック、ダリ、ユトリロも、このモンマルトルを象徴するアーティストです。
芸術の香りはサクレクール一帯を包み、小さな美術館や小さな道には似顔絵描きのアーティストたちがいます。
パリ旅行の際には、是非ここで似顔絵を描いてもらってはいかがでしょう?
ヴィラージュ(村)のような顔を持つモンマルトルには、なんと葡萄畑もあるのです。
そしてここの畑で収穫された葡萄は、ワインに。
パリで醸造される唯一のモンマルトルワイン。
10月には収穫祭も開催され、カンパーニュ(田舎)モードになってしまう。
先日、まだ摘み取るには早い、でもすでに色付きはじめた葡萄を見てきました。
残念なことに、この畑には入れないのです。
ここを取り囲む道には、カメラ片手のツーリストがまるで遺跡でも撮影するようにパチパチと葡萄を撮っていました(わたしもその中のひとり)。
この葡萄がワインになるのは時間がかかる、でも畑を雰囲気が喉の乾きをよび、丘にあるカフェでグラスでワインを飲んでしまった。
プチ・ヴォワヤージュをしたみたいで、気持ちよかった。
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