マリー・松井 PRESENTS パリパナ[PARIS PANACHE]

C'est bon ! / セ・ボン!(おいしい) 今回のテーマ/フランボワーズ

真っ赤なカレイドスコープのような果実、フランボワーズ。
日本語の名を調べてみたら「木いちごの実」でした。

夏から秋のはじめにかけてマルシェ(市場)やスーパーに、フレッシュなフランボワーズが木の皮のカゴやパックに入って売られます。
今回は初秋に見つけたフランボワーズを使ったスィーツふたつをご紹介します。

■PALETS FRAMBOISES / パレ・フランボワーズ
PALETとは円盤という意味。お菓子の世界では、丸型ビスキュイ(ビスケット)のことを指します。

つまりこのお菓子はフランボワーズのビスケットのことなのですが、お煎餅のようにパリっとしていてサラットした野生の果実の風味。

Pierre Mernierピエール・メルシエさんというブルターニュ地方のパティシエが作っているのですが、ブルターニュはバターをふんだんに使ったビスキュイ類が名物。
メルシエさんのビスキュイも油脂はもちろんバターオンリーなのですが、普通のフランス菓子のようにしつこくないのです。

色はまるで日の丸のように赤いのですが、これもフランボワーズのピュレだけで着色料は一切使用されていません。
シンプルなのにちいさい驚きが沢山詰まったフランボワーズのビスキュイ。

残念ながらパリで手に入るのは、わたしが知る限りではラ・グランド・エピスリー・ドゥ・パリ(ル・ボン・マルシェの食料品売り場)だけ。
わざわざ買い出しに行っています。

■ROSY ROZA / ロージー・ローザ
パリパナで以前ご紹介した、今パリで一番美味しいと言われているPain de sucre /パン・ドゥ・スュークルのガトー、ロージー・ローザ。
どこからフォークをいれたらよいのか、ためらうほどの美しさ。

宝石のように載せられたフランボワーズには小さなゼリーのシャポーが。
ドーム型の中味は、甘さを押さえたムース・オ・ショコラとフランボワーズのピュレ、それがプラリネ風味のビスキュイの台に載っているのです。
ムースの口どけはなんとも言えず、まるで食べる瞬間までドームの形を作っていたなんて信じられないほど。

視覚と味覚の繊細さは、紅茶よりもワインでぐっと引き立ちます。
例えばついこの間開かれた秋のワインテースティング会で見つけた CHATEAU LES PINS RIVESALTES AMBRE 2000/シャトー・レ・パン リヴザルト アンブレ 2000年。

甘い琥珀色のワインなのですが、これはショコラとの相性がとてもよいのです。
甘さと甘さのハーモニーが大人の贅沢なデザートタイムを演出してくれます。

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