マリー・松井 PRESENTS パリパナ[PARIS PANACHE]

今週のパリ

フランスはヴァカンス開けの9月がいわゆる新学期、新年度にあたり、"Allez" (アレー/さあ行くわよっ!というような意味)と新鮮な気分ではりきっちゃうのです。

でもね、10月あたりになると、「お給料上げて」「仕事の環境改善して」などなど不満がぶつぶつ。
フランス人はそんな不満を一気に沸騰させてしまう国民だから、すぐグレーヴ(ストライキ)とかマニフェスタション(デモ)の実行手段に訴えるのです。

公務員はほんとすぐグレーヴをするから、不便な生活になってしまう。
なんか毎日、何かが動かなと言っても大袈裟ではないかも。ちゃんと物事が予定通りにいく日本ってすごーい、といつも感動しちゃうものね。

例えば、メトロやSNCF(国鉄)が動かないと市民もツーリストも顔をしかめてしまうけど、他にもあるある美術館やモニュメントのグレーヴ。
今週はあのポンピドゥーセンター(仏国立近代美術館のある)がスト。これじゃー遠いところはるばるパリまでやってきてマチスやピカソを見たい!ツーリストにショックじゃありませんか。

わたしはこのポンピドゥーの後ろに住んでいるのですが(ちなみにわたしの住む建物の1Fにはポンピドゥーやエルメス銀座ビルを設計したレンゾ・ピアノさんのオフィスとワークショップがあります)、ストで入場できないツーリストでうちの近所は溢れかえっています。

なんか前置きが長くなってしまったのですが、ポンピドゥーから場所を移してセーヌ河岸へ。
わたしの愛犬たちとポンピドゥーの騒ぎから脱出し、のんびりと岸を歩いていたら…

こんどはセーヌの渡る船から何か大声が発信されている。

そしてその船にはよくわからない何者かが手を振っている。船との距離が近付くに従って、だんだんそのよくわからないものの正体が見えてきた。

まさかと思ったけど、それは大きな犬と猫!本物じゃなくて、きぐるみを着たやつ!

正体が判明したと同時に、スピーカーで訴える内容も聞き取れた。「犬猫の動物実験反対のためのデモを本日の14時から農林水産省前で行うので参加してください」と言っていたのでした。

だから犬と猫のきぐるみだったのか・・・。

動物は人間のように訴えられないのだから、動物を愛護する人間がそうじゃない人間に対して反対しなければ。
このデモには参加できなかったけど、セーヌ河岸からうちの犬たちと一緒に船に向かって、応援の気持ちを送ったのでした。

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