マリー・松井 PRESENTS パリパナ[PARIS PANACHE]

パリの夏は寒かった_ パリ浜/散歩編

今年もまた「あきらめの夏」。ヴァカンス大国のフランスにいながら毎日働いていたわたし。しょうがないよね。仕事があるんだもん!
ということで、ツーリストに占領されたパリから、家にいながら「パリ気分!」のパリパナをお届けして、世界一の観光地に住む幸せ(と思うことにしよう…)を自分にも反映させちゃおうかな。

それよりも何よりも思い切った夏に出会えなかったみなさん、これを読んで気休めしてください。サイコーの夏を過ごしたみなさんも、ついでにパリ気分を夏の思い出にくわえてください。



まずはお散歩編
●パリの夏は寒かった_ パリ浜

パリ夏の風物詩、セーヌ河岸の高速道路がヴァカンス期間中だけビーチに変身する「パリ・プラージュ(浜)」。

毎年かわるテーマにしたがって、屋台、レストラン、コンサートなどの各種プログラムが展開される。一昨年はブラジル、昨年はポリネシアでした。

でもなぜか今年は何もない。従ってただの縁日みたいなパリ浜になってしまった。しかも今年のパリは記録的な冷夏。ビキニよりカシミアのセーター、アイスクリームよりおでん、ゴム草履よりブーツって感じ。
毎年争奪戦が繰り広げられるトランザ(デッキチェア)も午前中なんてほとんど空席。砂遊びに高じる子供たちすら、「つまんないの」と不満たらたら。でも主催者のパリ市は、「最悪の天候にもかかわらず、来場者数は昨年とほぼ同じ」と発表。まゆつばものだ。

不発(一般市民の意見では)のパリ・プラージュで、ひとつだけスバラシイことがあったのです。
パリ浜に設けられたペタング(南仏のボール競技、ゲートボールとは違う)の砂場は、ルイ・フィリップ橋の下にある。この橋はマレとサンルイ島につないでいます。この橋の下には洞窟のような空間があり、ホームレスのような人たちが住んでいます。
この人たちは実にサンパ(感じがよい)で、サンルイ島に住むお金持ちの用足しや生活保護などで暮らしています。

ここにはミッケ(英語で言うミッキー)という10歳のジャックが同居。この犬は子犬のころ、ここのおじさんに道で拾われて来たのです。
おじさんは近所の獣医にこの犬を届けたのですが、飼い主は見つからず。犬はミッケと名付けられおじさんたちの同居人となりました。ミッケの予防注射や健康診断などは、獣医さんが無料で請け負ってくれているみたい。

さて長くなってしまったけど、このミッケ、パリ浜のペタングの砂場などを監視していたのでした。ミッケの首には、「パリ・プラージュ テクニック」と書かれたバッジが下げられていた。

そうか、ミッケはペタ ングのオフィシャル教官に任命されたのか!パリ市もなかなか粋なことをするではありませんか。なんとなく誇らしげに見えるミッケの姿に感動。涙がでてきてしまい、ミッケの写真を撮れませんでした。

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